【JREポイント】定期券の区間や買い方を見直しませんか?

JREポイント・鉄道系

まもなく9月末、定期券の更新時期の人も多いかと思います。
自宅と職場を結ぶ区間の定期券を買っている人も多いと思いますが、買い方のコツや工夫を知ればもっと便利に使いやすくなるケースもあります。
またJREポイントを貯めたいけれども、PASMO定期しか持ってない人も、意外とJR区間で定期券を買う方法もある場合があります。

少し先の駅まで延長しても差額は意外と小さいかも

皆さんは、職場の最寄り駅から、自宅の最寄り駅までの定期券を持っていると思いますが、どちらかの駅のちょっと先によく行く大きな駅はありませんでしょうか。
例えば、JR線の横浜駅から横浜線の小机駅までの定期を持っている人が、小机駅の隣駅、鴨居駅の近くの「ららぽーと横浜」によく買い物に行くというようなケースです。
もしくはJR線の川崎駅から南武線の武蔵新城駅までの定期を持っている人が、武蔵新城駅の隣駅、武蔵小杉駅まで時々買い物に行ったり、東急線などを使って都心まで遊びに行くことが多いというケースです。
これらの条件を下記に計算しました。

[JR線] 横浜駅から小机駅までと、横浜駅から鴨居駅までの定期券運賃(2025年9月時点)

横浜~小机横浜~鴨居差額
1ヶ月定期 5,620円 6,950円1,330円
8回4往復以上で得
3ヶ月定期16,010円19,810円3,800円
月8回4往復以上で得
6ヶ月定期27,060円33,480円6,420円
月7回3.5往復以上で得
1回運賃(IC)   178円   230円小机~鴨居167円

1ヶ月定期のそれぞれの差額が1,330円なので、1ヶ月定期で8回以上、つまり週1回以上往復すれば元が取れる計算です。買い物などでよく使う方や、習い事などで毎週利用する場合は定期を延長して買った方が得になります。

[JR線] 川崎駅から武蔵新城駅までと、川崎駅から武蔵溝ノ口駅までの定期券運賃(2025年9月時点)

川崎~武蔵新城駅川崎~武蔵溝ノ口駅差額
1ヶ月定期 6,950円 6,950円0円
3ヶ月定期19,810円19,810円0円
6ヶ月定期33,480円33,480円0円
1回運賃(IC)   230円   230円武蔵新城~武蔵溝ノ口
146円

前述の小机駅・鴨居駅とは打って変わって、こちらは同じ金額なのに、武蔵新城駅までの定期を買ってしまうと、武蔵溝ノ口駅まで乗ったときに1回あたり146円かかってしまいます。往復すれば292円かかります。ちょっとコンビニでいいおにぎりが買えてしまう金額です。

JR線の2つの例を出しましたが、どちらも週に1回以上、後者の武蔵溝ノ口駅までの定期に至っては差額0円というのは実は多くの方がご存じないのではないでしょうか。
ひとつ先、ふたつ先の駅までの運賃は一度調べてから、定期券を買うことをオススメします。

[小田急] 新宿駅から登戸駅までと、新宿駅から新百合ヶ丘駅までの定期券運賃(2025年9月時点)

ちなみに東急や小田急、京急、京王、京成など路線によって運賃の高さ・安さは大きく変わるので、路線によって料金が大きく変わります。一例として、小田急線の 新宿駅から登戸駅までと、新宿駅から新百合ヶ丘駅までの定期券運賃を比較します。
なお注意事項として、この経路ではSuica定期券は作ることが出来ません。Suicaの定期券を作りたい場合は、登戸か新宿、町田などでJR線に乗り換えてJR区間と小田急区間の両方を持つ「連絡定期券」を購入する必要があります。

新宿~登戸新宿~新百合ヶ丘差額
1ヶ月定期 9,870円11,630円1,760円
9回4.5往復以上で得
3ヶ月定期28,130円33,150円5,020円
月9回4.5往復以上で得
6ヶ月定期53,300円62,810円9,510円
月8回4往復以上で得
1回運賃(IC)   261円   324円登戸~新百合ヶ丘
199円

6km以上離れているこの区間の場合は、もうちょっと高めな差が出てもいいのですが、小田急線は比較的安い定期料金のようです。月4~5往復ほどする、つまり週1回新百合ヶ丘に向かうのなら、この延長して定期券を持ってもいいかもしれません。
なお新宿から登戸を通って、南武線に乗り換える定期券を持っている人で、新百合ヶ丘までの定期券を購入したい場合は、後日執筆予定の「2区間定期券」の記事も併せてご確認ください。

JR以外の区間で定期券を買うとPASMO、JR区間で買うとSuica

首都圏の鉄道会社はJR系のSuicaか、公営私鉄系のPASMOかのどちらかのICカードに加盟しています。
でもどちらの会社でもSuicaもPASMOもどちらも利用できるので、利用者の立場からするとほとんど意識しないと思いますが、定期券を購入するとき、さらにその利用でJREポイントを貯めたいときは話が変わってきます。

例えば、JR中央線の荻窪駅から、東京メトロ東西線の早稲田駅までの定期を買おうとします。
このとき、多くの人は荻窪駅か早稲田駅で買おうとすると思います。
その際、荻窪駅で買うとSuicaでしか作れません。一方、早稲田駅で買おうとするとPASMOでしか作れません。

もしJREポイントを貯めたい方は、JRの駅かモバイルSuicaでこの定期券を買うことになります。早稲田駅でSuicaの定期券は作れませんし、JREポイントも貯まらないので注意が必要です。

JREポイントを貯めるならモバイルSuicaが非常におトク

多くの方が職場から給与などと一緒に支給される現金をもって、駅などで定期券を購入しているかと思います。
駅の券売機での購入でクレジットカードで購入すると、利用したクレジットカードのポイントが貯められるので、現金で購入するときには得られないポイントを貯めることが出来ます。

モバイルSuicaで定期券をビューカードで購入すると、3%または4%貯まる

モバイルSuicaアプリ内で、ビューカードを利用して定期券を購入すると、ゴールドカード系で4%(1000円につき40ポイント)、ゴールドカード以外の一般系ビューカードで3%(1000円につき30ポイント)が貯まり非常におトクです。
クレジットカードによっては、1%程度以上のポイントが貯められるものもありますが、3%や4%貯まるのはあまり多くないと思います。ただこのポイントは、JREポイントステージの鉄道利用対象ではなく、ビューカード利用分として、その他カテゴリの対象なので注意してください。

JRの駅の窓口や券売機で定期券を購入すると還元率が大幅ダウン

ビューカード保有者で、モバイルSuicaアプリで定期券を購入したときは還元率が高いことはお判りいただけたかと思いますが、では駅の窓口や券売機で購入した場合はどうでしょうか。

残念ながら、この場合は平凡な0.5%還元(ビューカードゴールド以外の一般カードで、1000円につき5ポイント)の還元率になります。さらにカード型Suicaの定期券購入時には、鉄道カテゴリ対象のポイント加算がありません。
ビューカードゴールドでは、1%(1000円につき10ポイント)が貯まりますが、モバイルSuicaで定期を購入した場合の最大6%と比べると低すぎると思います。

JR定期券を購入した場合ビューカード一般系
ルミネカードやJREカードなど
ビューカードゴールドおよび
JALカードSuicaCLUB-Aゴールドカード
駅の窓口や券売機ビューカード決済(その他カテゴリ)
0.5%(1000円につき5ポイント)
ビューカード決済(その他カテゴリ)
1%(1000円につき10ポイント)
モバイルSuicaアプリ内ビューカード決済(その他カテゴリ)
3%(1000円につき30ポイント)
モバイルSuica定期券(鉄道カテゴリ)
2%(50円つき1ポイント)
ビューカード決済(その他カテゴリ)
4%(1000円につき40ポイント)
モバイルSuica定期券(鉄道カテゴリ)
2%(50円つき1ポイント)

おわりに

JR線と私鉄他社との連絡定期券を持っている方でも、JRの駅やモバイルSuicaで定期券を購入すれば、JREポイントを貯めることが出来、さらにモバイルSuicaで購入すれば多くのポイントが貯められることがご理解いただけたかと思います。

ただ単に定期券を買っているだけではポイントは貯められませんが、ちょっとした工夫で多くのポイントや運賃を安くすることが出来るのでぜひ区間の見直しなどもご検討くださいね!

このほかにもまだ裏ワザ的な方法の買い方がありますので、好評でしたら続編をお知らせしたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました